研究室関連ニュース

ここでは、北大・森林生態系管理学研究室の関連ニュースをブログ形式でお伝えしています。

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第7回お茶会、第4回論文報告会

今年最後のお茶会と論文報告会のお知らせです。

日時12月21日12時~13時

ほんねた
Biodiversity: Species loss revisited. 山中
Nature 473(7347):288-289. 2011
http://www.nature.com/nature/journal/v473/n7347/abs/473288a.html

Solutions for a cultivated planet.
Nature 2011 478: 337-342.
http://www.nature.com/nature/journal/v478/n7369/full/nature10452.html

こねた
Homogenization patterns of the world's freshwater fish faunas.
Proceedings of the National Academy of Sciences 108(44):18003-18008 2011
http://www.pnas.org/content/108/44/18003.short

Ecological mechanisms underlying the sustainability of the agriculturalheritage rice-fish coculture system. 石山
Proceedings of the National Academy of Sciences 2011
http://www.pnas.org/content/early/2011/11/08/1111043108.short

Changes in plant community composition lag behind climate warming inlowland forests.
Nature 479: 517-520. 2011
http://www.nature.com/nature/journal/v479/n7374/full/nature10548.html

セミナー案内【三橋さん来訪】

以下の日程で、三橋弘宗さんにゼミをしていただきます。
皆様、是非ご参加ください。

日程:12月7日
時間:16:00~
場所:N303
発表内容は、お楽しみに!

第3回論文報告会

21日(金)のお昼休み(12:00~13:00)に、N303で第3回お茶会を行ないます。

発表者(予定)

赤坂
菊地(代理:山浦)
末吉
久保(林政)
豊島
浜本
森谷
山浦
山中

第6回お茶会

10月11日12時より第6回お茶会を行います。前回からだいぶ経ってしまいましたが、時間のある方はぜひご参加ください。

■主要
山中
Reconciling Food Production and Biodiversity Conservation : Land Sharing and
Land Sparing Compared.
Ben et al.Science 333:1289-1291
http://www.sciencemag.org/content/333/6047/1289.short

伊藤
Flow regime,temperature,and biotic interactions drive differential declines
of trout species under climate change.
Seth J.Wenger et al.PNAS 108:14175-14180
http://www.pnas.org/content/108/34/14175.short

藪原
High plant diversity is needed to maintain ecosystem services.
Isbell et al. Nature 477:199-203
http://www.nature.com/nature/journal/v477/n7363/full/nature10282.html?WT.ec_id=NATURE-20110908

■小ネタ
冬木
Productivity Is a Poor Predictor of Plant Species Richness.
Peter et al. Science 333:1750-1753
http://www.sciencemag.org/content/333/6050/1750.short

豊島
Agriculture : beyond food versus fuel.
Duncan Graham-Rowe. Nature 474:s6-s8
http://www.nature.com/nature/journal/v474/n7352_supp/full/474S06a.html?WT.ec_id=NATURE-20110623

松林
Trophic downgrading of planet earth.
Estes et al. Science 333:301-306
http://www.sciencemag.org/content/333/6040/301.short

セミナー案内【秋田県立大学の黒江美紗子さん・岐阜の自然共生センターの森照貴さん】

秋田県立大学の黒江美紗子さんと、岐阜の自然共生センターの森照貴さんに、以下の日程でセミナーをしていただきます。 
日時:8月10日、15:00~
場所:農学研究院 N303

黒江さんは、野生動物保全のためのマトリクス管理に関する研究に従事しておられます。 また、森さんは、本研究室とも馴染みの深い方で、水生昆虫を対象に諸学会でポスター賞を欲しいままにしています。 お二人の詳細は、以下をご覧ください。
黒江さん:http://metapopi.web.fc2.com/
森さん:http://www.geocities.jp/moriterutaka/profile.htm

今回のセミナーでは黒江さんに以下のような講演をしていただきます。 また、森さんには、自身のこれからの研究についてお話しをしていただきます。 以下、黒江さんの発表要旨になります。

「景観の異質性が左右するカヤネズミ個体群のサイズと安定性」  
人為的な景観の分断化は、生息地の縮小や孤立化を引き起こし、さらに生息場所外の環境(マトリクス環境) の影響を受けやすくすることで、個体群サイズに負の影響をもたらすことが知られています。本発表ではまず、 マトリクス環境がどのようなプロセスを介して個体群サイズに影響を及ぼしているかについて紹介し、次に、分 断化がもたらす生息地の均質化が個体群の安定性低下を引き起こすことについてご紹介します。 千葉県九十九里平野の農地景観で、休耕田に生息するカヤネズミを対象に個体数の調査を行いました。空間的な まとまりのある413パッチの個体数を調べ、個体数を説明する統計モデルを推定したところ、マトリクス環境に 含まれる様々な土地利用(耕作水田、畑、水路、道路、林)は、個体の移動分散を介して個体群サイズに影響し ていることが明かになりました。次に、パッチ内の植生構造が類似している地域と異なる地域で、カヤネズミ個 体数の変動性を調べたところ、植生構造が異なる地域の方が、個体数の安定性が高いことが明かになりました。 これらの実証例を通して、マトリクス管理の有用性やその適用地域の選択についてお話します。
みなさまのご参加お待ちしております。

セミナー案内【亀山哲さん・水垣滋さん・中村太士】

7月11日(月)に国立環境研所の亀山哲さんが来札されます。
これに合わせて下記のセミナーを開きます。

 日時 7月11日(月) 15:30~17:30
 場所 北大農学部 N303

1) メコン川流域の開発が流況変動・物質移動・魚類生息地に与える影響の評価(Manwanダム(中国)による下流への影響)
  国立環境研究所 亀山 哲

 今回のゼミで は,メコン川本流に建設されたダムによる下流への影響を取り上げます。特に「年間の流況変動・物質移動・魚類生息地」に着目して紹介します。
 対象としたダムはメコン河上流部(中国雲南省)に1993年に完成したManwanダムです。また実際の調査地はその下流域にあたるゴールデントライアングル (ミャンマー・ラオス・タイ国境地点)付近のメコン川本流(約95km区間)です。
 急激な経済発展と社会構造の変化に伴い,メコン川流域には水資源確保や電力供給を目的としたダムが次々と建設されています。ダムは人間社会に一定の資 源を提供し得る反面,流域の水循環を人為的に制御することにより,その下流域に確実に影響を与えていると考えられます。
 基本的な影響が現れるのは,まず季節降雨による流況変動とそれに伴う物質移動と言われています。例えば,出水時のピーク流量のコントロールや低水位時 期の放流は, 自然河川が本 来持つ河川動態を緩和する可能性があります。また局所的には,土砂や栄養資源の分配量が変化するという連鎖反応が考えられます。これに対 して本研究では,分布型の降雨出水モデルを用い,ダム建設前後の流域条件を再現して年間流量変化を比較しました。さらに,現地の河川水サ ンプリングの分析を基に,流量と通過土砂量の関係式を求めChiangSeanという場所の 土砂通過量と対象地内での土砂移動量を計算しました。
 もう一つの環境課題は淡水魚類の生息地への影響です。特に現地の人々は,食料資源をメコン川の淡水魚類資源に大きく依存した生活を送っています。ここでも近年,ダム建設による生態系影響が懸念されています。しかし,河川規模が大きいことや水深が深いという背景もあり,実際に河道内での 生息地評価が行われた事はほとんどありませんでした。これについては超音波ドップラー式 多層流向流速計による生息地パラメータ(水深・流速・河道内の相対的位置)情報と魚群探知機の映像を基にした生息情報を組み合わせ,魚類の生息適地を推定しました。

2) 放射性同位体をトレーサとした土砂生産源の推定法~むかわ海岸と鵡川・沙流川の事例~
寒地土木研究所 水垣 滋

3) 釧路湿原再生事業の現状と課題
  北海道大学 中村太士

セミナー後、懇親会を予定しています。

セミナー案内【Peggy Leeさん】

GCOEサマースクールで来日するPeggy Leeさん(オレゴン州立大学現在ドクター)をお招きしてセミナーを開きます。マスター研究の概要とドクター研究の計画をお話しいただきます。
ドクターでは、河川水質と気候変化の関係に関する研究を行なうそうです。


日時:7月4日(月)16:00~
場所:N303

セミナー後には懇親会を予定しています。

セミナー案内【三橋弘宗さん】

6月22日、15時から兵庫県人と自然の博物館の三橋さん(http://www.hitohaku.jp/annual_report/mitsuhashi.html)をお招きしてセミナーをしていただきます。今ご自身がなされている研究、研究者と政策の関係などについてお話ししていただきます。調査シーズンでお忙しいことと思いますが、ぜひご参加いただければと思います。場所は決定次第ご連絡いたします。


セミナー案内:水生昆虫の遺伝構造

6月14日にドイツに滞在中の渡辺幸三さん(IGB)のセミナーが行なわれます。詳しい時間や場所などが決まりましたら、再度ご連絡いたします。

第5回お茶会

以下の予定で次のお茶会を開きます。
日時:2011年4月14日(木)12~13時場所:N303(北大農学部 北棟3F)
■主要
山中
Has the Earth’s sixth mass extinction already arrived?
http://www.nature.com/nature/journal/v471/n7336/full/nature09678.html
過去5億4千年の間に5回の大量絶滅(短期間に4分の3以上の種が消失)が起こっている。現在、過去数千年にわたり種の消失が知られており、6回目の大量絶滅が起こりつつある可能性がある。この論文では化石と現代のデータを比較し、近年の絶滅率が過去と比較してどういう状況にあるのかをレビューしている。

中島
Scenarios for Global Biodiversity in the 21st Century
http://www.sciencemag.org/content/330/6010/1496.full
将来の種多様性を予測するモデルは多く存在する。間接的な影響として社会経済的発展(人口増加や化石燃料消費など)があり、さらにそれらが直接的な影響(気候変動、土地利用など)に作用することで種の絶滅、abundanceと群集構造の変化、生息地の消失・劣化、分布のシフトを引き起こしている。この論文では、世界の陸域・淡水域・海域におけるGlobal biodiversityの様々な変化シナリオを比較している。

■小ネタ
赤坂
・Economic Importance of Bats in Agriculture
http://www.sciencemag.org/content/332/6025/41.full?sid=e0eebc47-cbbb-469c-bbb9-5a9a82ff0420
コウモリは農地や森林の害虫を捕食することで、経済的に重要な効果を及ぼしている。北アメリカでのコウモリの消失を推定した場合、$3.7 billion/yearもの経済的な損失が予想される。

奥田
・Feasting fish scatter seeds
http://www.nature.com/nature/journal/v471/n7340/full/471551c.html
(元の論文:Extremely long-distance seed dispersal by an overfished Amazonian frugivore, Proc. R. Soc. B 2011)
アマゾンのcharacid fishは数キロ以上も植物の種を運ぶことができ、種子散布の重要な種となっている。

・Better fragmented than lost
http://www.nature.com/nature/journal/v471/n7339/full/471412a.html
(元の論文:Contrasting effects of habitat loss and fragmentation on coral-associated reef fishes, Ecology 2011)
http://www.esajournals.org/doi/abs/10.1890/10-0627.1
ハビタットの分断化は消失よりもよい。ハビタットの分断と消失の影響を完全に切り離した研究はない。この論文では、サンゴに生息する魚を対象として生息地の消失のみ・分断のみ・消失分断両方の処理を加え傾向をみている。

伊藤
・Impacts of Salmon on Riparian Plant Diversity
http://www.sciencemag.org/content/331/6024/1609.full?sid=73a95eea-1dcb-41a1-9999-e1c31f10e696
サケの遡上による窒素の川への負荷が河畔植生の種多様性を下げる。カナダの50流域という広域でサケ密度とN値、優占樹種4種のabundanceとの相関を見て、Salmonberry(面白い名前ですね)という1種が強い正の相関を示し、優占する傾向を示している。

第2回論文報告会

論文の進捗状況を報告しあう論文報告会を1月から行なっています。以下の予定で第2回を行ないます。1月下旬の初回からの進捗状況、投稿までの経緯などを簡単に(1人2-3分)発表します。

日時:4月12日のお昼(12~13時)
場所:N303

発表者:
川合
菊地(代理:山浦)
豊島
浜本
山浦
山中

セミナー案内:都市域の蝶類群集

東京農工大学の曽我昌史さんが、研究室を訪問してセミナーをしてくれることになりました。
4
6日に16時から農学部N303で行ないます。
興味のある方はいらしていただければと思います。

テーマ:
都市近郊における森林の分断化が蝶類の生息に及ぼす影響

中村太士 第1 4回尾瀬賞授賞決定

このたび、中村太士教授第14回(2010年度)尾瀬賞の受賞が決定いたしました。
本賞は、年々減少、また植生破壊等が進んでいる湿原を保護するために、湿原を対象とした学術的研究を奨励すべく、尾瀬保護財団が平成9年より実施しているものです。

授賞式は、6月中旬に東京にて行われる予定です。
なお、授賞式にの後には、授賞研究内容についての講演も行うこととなっております。

授賞式の詳細においては、決定し次第またご案内いたします。

尾瀬賞の詳細についてはこちら

2月11日 酪農学園大学環境システム学部フォーラム「水と河川をめぐる多様性」


中村教授が基調講演を行うフォーラムのご案内です。

* * *

酪農学園大学環境システム学部では、日本の河川生態系研究の第一人者である北
海道大学大学院農学研究院中村太士教授及び学内外の研究者をお招きし、下記の
通り「水と河川をめぐる多様性」をテーマとしたフォーラムを開催いたします。
入場無料、事前登録はありませんので、直接会場へお越しください。



日時 2月11日(金) 午後2時~午後5時
場所 酪農学園大学中央講義棟1階C10番教室
(以下のキャンパスマップ17番の講義棟です。
http://www.rakuno.ac.jp/map/)

プログラム
・基調講演
「生態系のつながりと生物多様性:河川生態系に注目して」
中村 太士 氏 (北海道大学大学院農学研究科教授)

・事例報告
「北海道の水質の多様性」
中谷 暢丈 氏(酪農学園大学生命環境学科准教授)
「都市の水研究の多様性(アジアのメガシティを事例に)」
山下 亜紀郎 氏(筑波大学大学院生命環境科学研究科助教)
「河川2次元地形の多様性と複雑性の指標解析」
矢吹 哲夫 氏(酪農学園大学生命環境学科教授)

・パネルディスカッション
中村先生、事例報告者による総合的な河川研究へ向けての議論

問い合わせ先
酪農学園大学環境システム学部環境GIS研究室金子
電話011-388-4846

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平成22年度 卒業論文発表会のお知らせ

みなさま

今年度の卒業論文発表会のプログラムが決定いたしました。
当研究室の学生の発表スケジュールは下記のとおりです。
ご多忙中恐れ入りますが、ご都合を調整の上ご参集いただきますようお願い申し上げます。

* * *

とき: 2011年2月3日-4日
ところ: 北海道大学 農学部 総合研究棟1階 W109(多目的室)

スケジュール: 

【2月3日(木)】 

12:55 開会の辞

■13:30 荒川真吾「治山ダムの切り下げがサクラマス産卵床の形成に与える影響」


【2月4日(金)】

■9:45 豊島悠哉「間伐方法の違いが鳥類群集に影響を与える-天然林に囲まれたトドマツ人工林におけるケーススタディ-」

■11:30 中島夕里「野幌森林公園における林道幅・利用者数が鳥類に与える影響」

■16:00 濱本菜央「野火の履歴が野生ツツジ群落の開花景観に与える影響」

17:00 閉会の辞

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平成22年度 修士論文発表会のお知らせ

平成22年度北海道大学大学院農学院 修士論文発表会(森林・緑地管理セッション)を下記の通り開催いたします。
ご多忙中恐れ入りますが、みなさまのご参集をお願い申し上げます。

       * * * * *

            記

日時:平成23年2月2日(木) 9:00~13:00
会場: 北海道大学農学部 W109

発表要旨は下記リンクより「環境資源学専攻」のページをご覧ください:
http://www.agr.hokudai.ac.jp/gs/master/

当研究室の発表者および演題は下記の通りです。

菊地心 「 野幌森林公園における樹洞木の資源量と形成率に影響する要因─キツツキ樹洞と自然樹洞に着目して─」
 
水本絵夢 「 野火影響下における野生ツツジ類の生育と繁殖の規定要因」
 
森本未星  「大規模風倒跡地における風倒木残置と伝統的施業が森林更新に与える影響 ─初期3年間の動態より─」

福家菜緒 「河川氾濫原における倒流木の分布が植物種の多様性に及ぼす影響」

                     以上

       * * * * *



【片桐浩司】学位論文公開発表会のお知らせ

下記の通り、当研究室の片桐氏のD論発表会を開催いたします。
ご多忙の中と存じますが、ご参集いただけますようお願いいたします。


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農学研究院・農学院・農学部教員・学生各位

下記のとおり学位論文公開発表会を開催しますのでご案内いたします。
なお、本学位論文は1月20日の学院講座主任会議で受理されたのものです。
                  
                      環境資源学専攻主任 秋元信一                

         記

1.学位論文提出者  片桐 浩司
2.申 請 区 分  課程博士 (社会人)
3.学位論文題名  「寒冷地小河川における富栄養化が水生植物群落の分布と種多様性に与える影響」

4.公開論文発表会
   日 時  平成23年1月27日(木)15:30~16:30 (予定)
   場 所  北大農学部北棟3階 N31

5.学位論文審査委員候補者
   主 査  教 授 中 村 太 士
   副 査  教 授 近 藤 哲 也
   副 査  講 師 森 本 淳 子
   副 査  教 授 矢 部 和 夫(札幌市立大学 デザイン学部)

6.学位授与審議委員会の構成
   委員長  教 授 中 村 太 士
   委 員  教 授 丸 谷 知 己
   委 員  教 授 柿 澤 宏 昭
   委 員   教 授 近 藤 哲 也
   委 員  教 授 矢 部 和 夫(札幌市立大学 デザイン学部)
   委 員  准教授 愛 甲 哲 也
   委 員  准教授 庄 子  康
   委 員  准教授 笠 井 美 青
   委 員  講 師 森 本 淳 子
                         
                         以上


連絡先:中村 太士(N337: nakaf*for.agr.hokudai.ac.jp) *は@の小文字です

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「魅力あるポスター賞」受賞! D1末吉くん

2010年10月下旬から11月上旬にかけて北大内で開催されました、「第2回北海道大学サステナビリティ学生研究ポスターコンテスト」で、当研究室D1の末吉正尚君「魅力あるポスター賞」を受賞しました!

詳しくは下記をご覧ください:
http://www.agr.hokudai.ac.jp/shomu/upfiles/101217_090743.pdf


1月13日 第3回 "お茶会"のお知らせ

下記の内容で、3回目の論文紹介"お茶会"を行います。お時間があればどうぞお集まりください。

日時: 2011年1月13日(木)12~13時
場所: N303(北大農学部 北棟3F)
※今回はメイン(15分)が2人、短報(5分)が4人となっています。


紹介予定の論文と担当者(敬称略)は下記の通りです。

***
--主要2本--
from PNAS
Forest transitions, trade, and the global displacement of land use
http://www.pnas.org/content/107/49/20917.full
森本: 世界12カ国の農地・土地利用変化の比較。先進国を含むいくつかの国では森林化が進んでいるが、一方で他の国では農地拡大が進む傾向があり輸入・輸出を含む国際化の影響がみられる。

from PNAS
Socioeconomic legacy yields an invasion debt
http://www.pnas.org/content/108/1/203.full
川合: ヨーロッパの経済発展と外来種の関係。1900年と2000年からの社会経済活動
ではどちらが現在の外来種動態を説明できるのか?

--小話4本--
from Nature
Forests and floods
http://www.nature.com/nature/journal/v449/n7161/full/449409a.html
石山: 上流域の森林と洪水の関係。森林は洪水を弱める機能があるのか?

from Nature
Climate change: The prospects for polar bears
http://www.nature.com/nature/journal/v468/n7326/full/468905a.html
菊地: 温暖化によるホッキョクグマ個体群の激減は温室効果ガス放出の制限で改善される可能性が高い。

from PNAS
Winter and spring warming result in delayed spring phenology on the
Tibetan Plateau
http://www.pnas.org/content/107/51/22151.full
浜本: チベット高原において温暖化が植物の発芽フェノロジーに及ぼす影響。

from Science
Genetic Future for Florida Panthers
Genetic Future for Florida Panthers—Response
http://www.sciencemag.org/content/330/6012/1744.1.full
http://www.sciencemag.org/content/330/6012/1744.2.full
松林: 絶滅危惧種のフロリダパンサーを近縁亜種のテキサスピューマと交配させて個体数を3倍にし、遺伝的な有害形質も減らしたことが報告されたW.E. Johnson etal.(2010)に対するP. HedrickのコメントとJohnsonの返事。

***