研究室関連ニュース

ここでは、北大・森林生態系管理学研究室の関連ニュースをブログ形式でお伝えしています。

ホームページへ戻るにはこちらから
back to top

里山・里海SGA「北海道・北日本クラスター」公開会議 プログラム

里山・里海SGA「北海道・北日本クラスター」公開会議 プログラム 

開催日時:5月26日(月)12:30-15:00 
開催場所:北海道大学 学術交流会館 第三会場

1.北海道・北日本クラスター共同議長挨拶:会議の趣旨説明  12:30-12:40
宮内泰介教授(北海道大学)

2.話題提供  
12:40-14:10
①アイヌの自然利用-考古学的視点から:瀬川拓郎氏(旭川市博物館)
②厚岸における放牧と草地管理:小路敦氏(北海道農業研究センター)
③北海道における外来種問題:池田透教授(北海道大学)
④北海道における湿地の減少:金子正美教授(酪農学園大学)⑤里山保全活動の実践:孫田敏氏(北の里山の会、アークス)

3.里山・里海SGAの趣旨説明   14:10-14:50
  森本幸裕教授(京都大学)

4.北海道・北日本クラスター・レポート作成にむけた取組み   14:50-15:00
近藤哲也教授(北海道大学)

**** 里山・里海SGA(サブ・グローバル評価)の概要 ****
[背景]2010年、名古屋で生物多様性条約(CBD)第10回締約国会議が開催されます。それにあわせ、日本からは、里山里海SGA(サブ・グローバル評価)レポートの提出が企画されています。SGAとは、2005年にアナン事務総長の呼びかけで地球規模で行われたミレニアム生態系評価(MA)の地域版です。日本では、様々な生態系のなかでも人間と相互作用を通して形成されてきた「里山・里海」が特徴的であり、衰退が著しいとの認識から、「里山・里海」の歴史と生態系サービスについて取り纏めを行うことになりました。

[体制]日本ではアナンサ氏(国連環境計画)と中村浩二教授(金沢大)が共同議長、宮内教授(北大)、森本教授(京大)、鷲谷教授(東大)ら13名がパネル・メンバーになり、レポート作成を進めています。レポートでは、日本を『北海道・北日本』『北信越』『関東・中部』『関西・中国・四国・南九州』の4つのクラスターに分類し、共通の目次(雛形)に沿って、各クラスターで執筆を進めます。したがって、各クラスターで多様な協力者を募り、内容を具体化、執筆を分担する必要があります。

[主要目的]関係者(省庁、地方自治体、地域のNGO、地域コミュニティのリーダー、地場産業、農林業従事者、観光業従事者、研究者など)が求めている里山・里海に関連する科学的情報を提供し、実施した評価結果に基づいて行動するために必要な、関係者の能力を強化することが主要目的です。具体的には以下のような目的を含みます。・里山・里海の生態系サービスのこれ以上の消失および劣化を防ぐために必要な行動の科学的基盤(裏づけ)を提供すること。・地域、地方、国レベルおよび国境を越えたレベルで、里山・里海の保全のための意識を向上させること。・里山・里海の効果的かつ統合的な管理のため、数多くの関係者による行動を結集させ、希少な資源を動員すること。・地域および国の計画、戦略、政策の実施を強化すること。・学術・研究分野におけるデータ・ベースの拡充や最新情報へのアクセスを向上させること。・日本の国際的な役割を強化すること。

************************************************************